ご家庭や会社でおいしいコーヒーを飲みたい!
お店のランチやディナーでもおいしいコーヒーを提供したい!
けど、一杯ずつなんて作ってられないし…
毎回味違うし…
どうせおいしく淹れられないし…
と、ネガティブになっているあなたのために。
誰でも簡単においしく、且つ効率的にスペシャルティコーヒーを楽しむ方法をご紹介いたします。
今回ご紹介する抽出方法は
French Press-フレンチプレス-です。
※レシピはこちらのBlogをご覧ください。
プレスで抽出されたコーヒーの特徴としては、アロマや豆の持つ油分、甘さ、酸質などなど…全てありのままに出してくれるイメージです。
逆に言えば、いい豆でなければ絶対においしくなりません。断言します。
普段、ペーパードリップのようにすっきりとした味わいに慣れている方には、フレンチプレスはメタルフィルターで微粉も少しカップに抽出される分、舌触りのざらつきや油分が気になるかもしれません。もし、どうしても気になるようであれば、プレスで抽出したコーヒーをペーパーや茶こしで濾す手法もございます。それはまた後ほど。
Cafe FUJINUMAでもイベント出店の際は、忙しくても安定した味を提供できるので、フレンチプレスを使用しています。
トーキョーコーヒーフェスでも飲み比べはプレスでご提供させて頂いてます。
実は、僕がこの前行った、ポートランドの飲食店で一番目についた提供方法がダントツでこのフレンチプレスでした。
大型のフレンチプレスで抽出したコーヒーを保温ポットに移し、待ち時間なく提供していました。
レジの横に保温ポットが置いてあり、注いでくれたり、
カップを渡されてセルフで好きな分だけ注いでいました。
もちろん、コーヒー専門店ではエスプレッソやハンドドリップなどもありましたが、
レストランやバーガーショップ、ドーナツショップなどFoodをメインにしているお店は本当にフレンチプレスで抽出してポットに移す手法が多かったです。
どのお店も地元ロースターのスペシャルティコーヒーを使用していて、本当にどこでも気軽に
とーーってもおいしいコーヒー
が飲めてしまうから本当にビックリでした。
SCAJ(日本スペシャルティーコーヒー協会)主催の焙煎大会でも抽出方法はフレンチプレスに統一するほど、豆のポテンシャルを引き出し、抽出によるブレを軽減させる器具と言えます。
良い豆とフレンチプレスを使えば、誰でもどこでも簡単においしいコーヒーが淹れられるんです。
これは本当にオススメです。
さあ
さっそく家でもやってみよう!
っと思って調べても、
フレンチプレスには相当な種類があり、迷ってしまうでしょう。
基本的な構造と原理はどのメーカーのでも同じです。
(しかし、見た目が違うだけでなく、中のメッシュが全然違うので、抽出した味も違いがあります。)
今回はCafeFUJINUMAで使用しているBODUMの2種類をご紹介します。
なんだかんだで一番安い、amazonのページを貼っておくのでご覧ください。
●CHAMBORD(シャンボール)1000ml
【正規品】 BODUM ボダム CHAMBORD コーヒーメーカー 1.0L 1928-16
かなりお手頃価格で、フレンチプレスの定番です。フィルターも分解洗浄できます(逆にしないと目詰まりすます)。欠点としては、ビーカー部分のガラスがけっこう簡単に割れてしまいます。ガサツな藤沼は2個割りました。扱いを丁寧にすれば問題ありません。
●COLUMBIA(コロンビア)1000ml
【正規品】 BODUM ボダム COLUMBIA フレンチプレスコーヒーメーカー ダブルウォール 1.0L 1308-16
少し高価ですが、二重ステンレス構造なので割れる心配もなく、丈夫で保温性も強いです。
なにより、この、ぼてっとしたデザインが秀逸すぎます。
コーヒーの器具って、大半は使わなくても置いておくだけで部屋をおしゃれにしてくれると勝手に思っています。
レシピはこちらのBlogをご覧ください。
お好みのサイズと形を選んで、是非、お店やご家庭、会社など様々なシーンでご活用くださいませ。
ところで
じゃあ、なぜFUJINUMAではハンドドリップなの?と疑問に思われるでしょう。
そもそもコーヒーは抽出の仕方によって豆のもつ複雑なフレーバーの出方が大きく変化します。
良くも悪くも、全部でるのがフレンチプレスだとしたら、
ハンドドリップはいいところだけを抽出できる器具といえます。(あくまでも藤沼個人の感想です)
しかし、ハンドドリップでそれを実現するには高度な技術が必要です。
お湯の太さや時間、温度など様々な要因で味が恐ろしく変化します。
それら条件を全て満たした時に抽出されたドリップコーヒーはクリーンカップに優れ、透き通った果実のような甘みが抽出され、スッキリと飲みやすい味に仕上がり、後味は甘さの余韻が広がります。
その味をお届けできるのがバリスタなのです。
その為に、抽出方法も研究を重ね、日々変化させています。
終わりなき探究です。
焙煎士としては、抽出技術に左右されずにおいしく抽出できるフレンチプレスをオススメ。
バリスタとしては、豆のポテンシャルを高める、技術のハンドドリップで提供したい。
といった感じでしょうか。
だから、決して、ドリップがよくて、プレスが悪いとか、そういうことではないんです。
色々長々と語りましたが、
何を言いたいかと言えば
本当にフレンチプレスは素敵な抽出器具だということです。
皆様も是非、コーヒーの深みに足を踏み入れてくださいませ。
おあとがよろしいようで。
ごきげんよう。